Su-metal こと中元すず香の魅力を検証する。その3 ~ 中元すず香『不人気説』、その構造と力を裏返してみる

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Su-metal こと中元すず香の魅力を検証する。その3 ~ 中元すず香『不人気説』、その構造と力を裏返してみる


(注1: これは決して一般論ではない。偏見はないが圧倒的な独断であり、僕の個人的見解にすぎない。したがって、客観性などは微塵もない)

(注2: 本文は「逆説的な」展開になっております。よって、一部に『不人気説』などアンチのコメントを引用しています。とはいえそれらはもちろん主題ではなく、あくまでも、主題であるSu-metal の魅力を検証するための“材料”としてのみ扱っております。万が一、アンチのコメントなど一切見たくないという方は、ここから下はご覧にならないほうがよろしいかと思われます。よろしくです。「アンチコメ上等、どうでもいいからお前の言う“中元すず香の魅力”とやらをさっさと聞かせろや、ゴルァ!」な方wは、どうぞそのままお進みください)

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聞けば、世の中の一部では「中元すず香不人気説」なるものが、まことしやかに囁かれているらしい。

え゙~っ、マジっすか?
そんなのあるんスか?
あり得ないっしょ?

と、思ったら、本当にあるらしい。

そして、その説を密かに案じているお方もいらっしゃるらしい。

また、逆に、色々面白がってる連中も少なくないようで……w

まあ、そういうことが発生するのも、ベビメタが人気者になったことの、何よりの証拠ではあろう。

とはいえ、やはり不人気説などが巷間ささやかれているのであれば、僕としてはちょっと探ってみたい気分にかられるわけで。

独断専行。
暴論上等。
天上天下、唯我独尊。

さて……。

もしも、である。

中元すず香が本当に不人気であるとするなら、ベビメタがかような成功を収めることはできたであろうか?

武道館や幕張メッセさいたまスーパーアリーナを満杯にすることができたであろうか?

日本のみならず世界的にあそこまで成功できたであろうか?


答えは「否」。
即答である。

もちろん、Yui & Moa が超ド級の人気者であることはわかる。
あの2人の “kawaiiness” はすでに殺人的ですらある。

とはいえ、センターでありリードシンガーである中元すず香が不人気だとしたら、ベビメタにあそこまでの人気が出るわけがないことは自明の理である。

しかも、ベビメタはまだまだ赤丸急上昇中、大ばく進中なのである。

では、一体なぜ中元すず香不人気説なる珍説がまことしやかに囁かれるのであろうか?

もともとはアンチ(hater)による感情に流された仕業という見方もできようが、どうやらそうでもないらしい。
数字で「具体的に」、あるいは「統計的に」示している例もあるようだし。

不人気説を少々さらってみると、おおよそ以下のような感じになる。

すなわち:

・各種サイト、掲示板などで散発的、自主的に行われている「人気投票」の結果
・SNSなどにおける名前の扱い数、口コミの数、出来高
・関係者(?)による現場証言

あたりであろうか。

これらにおいて、中元すず香が下位になる確率が、傾向的に高いとのことである。

なるほど。

何となくではあるが、背景というかカラクリというか、その構造と力がぼんやり見えてくる気がする。

どうやら、中元すず香個人の絶対論というよりも、ベビメタメンバーを絡めた相対論での話らしい。

それならば、まず、中元すず香の絶対的な人気、つまり Yui & Moaとの比較における「相対的な」人気ではなく、ベビメタメンバー、一(いち)個人としての「絶対的な」人気について見てみようかと思う。

本日、2月20日は、雑誌『ヘドバン』の第6号発売日である。
今や、ベビメタの記事を書かせたら、世界レベルで考えても第一級の内容を誇る、ファンにとっては必須のバイブルである。もちろん、僕は別冊まで含めて、バックナンバーは全号持っているし、6号ももちろん購入する。

そのヘドバンの別冊ムック『史上最高の英国メタルフェス』の一番目のレポート、7ページの上段最後の行に「そのとき、彼女は“ニヤリ”と笑った」という一節がある。
ステージに出て来て、会場全体を見渡した直後、約7万人のオーディエンスを前に“ニヤリ”なのである。


この「ニヤリ」については、例えばファンカムによる YouTube ビデオなどエビデンスがないため、一部では、筆者が単にマボロシを見ただけなのではないか。
あるいはニヤリとしたと思い込んだだけなのではないか。
など、都内某所で熱く議論されたようだ。
筆者がテキトーにデッチ上げたのではないか、みたいな手厳しいニュアンスで話す向きすらあったらしいw

僕は直接ステージを見たわけではないし、あくまでも個人的推測ではあるが、「ニヤリ」は確実にあったと考える。

理由は単純で、僕自身、幕張やSSAで、Su-metal がライヴ中に時折り大胆不敵な笑みを浮かべるのを何回か目の当たりにしたし、また、これまでのライヴのビデオなどを見ても、決して少なくない頻度で「ニヤリ」と口角を上げていることがあるからである。
楽しそうに、あるいは嬉しそうに「ニッコリ」ではない。
あくまでもクールに「ニヤリ」である。

このヘドバンの記事を読んでも良くわかるが、ここ最近の中元すず香はとにかくすごい。
僕個人が見た中では、昨年9月の幕張2days、また今年1月のさいたまSAでのパフォーマンスは圧巻であった。

欧米での成功に裏付けされた自信。
また、その圧倒的な自信に裏付けされたカリスマ性。

かようなものを身体全体から放出し、幕張1日約9千人、SSA約2万人の聴衆を完全に掌握していた。

極めて当たり前のことではあるが。
とてもじゃあないが『ポンコツ』女子にできることではない。

もちろんステージ上には Yui & Moaという、強烈に可愛らしく、恐ろしく強力なチームメイトもいたし、あの2人を忘れてはならない。
そのサポートを得て、Su-metal のカリスマ性にはさらにターボがかかっていたわけである。

あの眼光の鋭さ。
時折見せる、余裕の微笑み。
オーディエンスを睥睨するときの貫録。
オフステージでの Su-metal は基本的にMっ気たっぷりな感じだが、オンステージでは完全無欠のS女に化けているw


あれだけのオーディエンスを魅了することができるということは、中元すず香に人並みはずれた力量があるということの証左に他ならない。
つまり人を引き付ける強大な力である。

とはいえ、決してワイルドすぎず。
メタルねーちゃんにありがちな「おめえら、アタシに付いて来な」ではない。
十分に上品なのである。

海外メイトさんたちが口にする『女王』の名に恥じない資質を、中元すず香は10代半ばにしてすでにしっかりと持っているのである。


幕張メッセもさいたまSAも。
あの日。
あのとき。
あの場所は。
中元すず香が完全に掌握していた。
彼女が女王なら、僕などはさしずめ下僕であった。

才能に恵まれ、幼少時から注目され、数多くの経験を積んできている中元すず香が、さらに圧倒的な歌唱力を駆使して、ステージ上で BABYMETAL のヴォーカリストをやっているのである。

ショービジネスの世界の中心、アメリカでスターをやっている「あの」レディーガガをして「And lead singer can really sing it's very unexpected and the music is authentic I'm a fan」と言わしめた歌唱力と音楽的センスである。

というわけで。

他メンバーとの比較、相対論ではなく、ベビメタの実質的なリーダーであり、シンガーとしての絶対的なポジションを考えると、中元すず香は不人気どころか、世界的に見てもすでにとんでもない人気者なのである。

このまま順調にキャリアを積み重ねて行けば、さほど遠くない将来、世界的な歌手、またエンタテイナーになり得る可能性を秘めた逸材なのである。

と、するとだ。

くだんの不人気説のポイントとしては、いわゆる『相対論』になったときのことになりそうだ。

不人気説のすき間から、中元すず香の魅力が垣間見える気がするのは気のせいではないだろう。

以下、“その4”に続く。