Su-metal こと中元すず香の魅力を検証する。その4 ~ 中元『不人気説』及びベビメタの魅力、メンバーの人気に序列を付けるという所作の件等

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Su-metal こと中元すず香の魅力を検証する。その4 ~ 中元『不人気説』及びベビメタの魅力、メンバーの人気に序列を付けるという所作の件等


(注: これは決して一般論ではない。偏見はないが圧倒的な独断であり、僕の個人的見解にすぎない。したがって、客観性などは微塵もない)



祝、ファーストアルバム『BABYMETAL』発売1周年!


さて。

前回は、中元すず香『不人気説』w を受けて、それを裏返しつつ、逆説的にベビメタ、わけても中元すず香の「絶対的な」人気について考えてみたりした。

僕の個人的な結論としては、中元すず香ことSu-metal が絶対的に“不人気”であるならば、ベビメタが世界的な人気グループになりつつある事実が説明し切れないということで、不人気説は却下ということになった。
まあ、当然といえば、当然なのだがw

とはいえ、その、いわゆる『不人気説』なるシロモノがグループ内で「相対的に」見た結果であるという面も見逃せないので、今回はそっちも考えてみたいと思った次第。

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AKB48 というアイドルグループがある。
すでに国民的グループとも称されるほどの人気グループである(今さら僕が言う必要もないかw)。

年1回、関連メンバーを横並びにして比較衡量し、CDシングルに参加する選抜メンバーを、ファンによる投票で決定するイベントがある。
今や、その『総選挙』は AKB 関係グループのファンだけではなく、広く一般人をも巻き込むような大人気イベントなわけで。

この総選挙、ほとんど事実上の人気投票のようなもの。
AKB の大きな目玉であり、グループ内の相対的な人気序列を明らかにするプロセスは、AKB というグループの生い立ちなどを考えると、十分に有効かつファンのために必須のプロセスとなっている。

CDなどの売り上げをも考慮すれば、ある意味、収益モデルの重要なファクターであったりもする。

出た結果はそれから1年間のメンバーの活動を決定づける側面もあり、極めて重要なのである。
結果をバネにしてメンバー同士が切磋琢磨し、グループとしても成長して行くという形であろうか。

ひるがえって。

BABYMETAL にかようなアプローチは必要なのか?
あるいは有効といえるのか?

僕が思うに、AKB48 やその関連グループで有効な人気投票、事実上の序列決定、ランク付けというスキームを、そのまま BABYMETAL に移管、応用しようとしても、無理がある。

というか、仮にやったとしても、その結果にはほとんど、いやまったく意味がないと考える。

グループとしての生い立ちや、各メンバーの役割、またグループとしての基本的なビジネスモデルなどが、AKB さんちとは根本的に異なるからだ。
AKB には AKB のやり方があり、BABYMETAL には BABYMETAL なりのやり方がある。
どちらが良い悪いという話ではなく、単純に「違う」という話だ。

んでもって。

今回はとりあえずグループ内での相対比較の話である。

ベビメタに限らず、一般論として、3人の女子が揃ってステージに立てば、「自分の好みは誰になるだろう?」等、つい考えてしまうのは、人間の摂理、本能みたいなもの。
“人情”というかw

ベビメタが3人グループである以上、3人が並んでいる姿を見て「この子、俺の好み!」とか思う人はいくらでもいるだろうし。

まあ、メイト歴がそれなりにある人であれば、推しメンがいるにせよ、単純比較や人気の序列を付けることが無意味ということはわかっている。

そもそも、投票によってセンターが変わったり、立ち位置が変わったり、ソロパートが決まったりするグループではないわけだしw

が、それでも新たにメイトさんになった方々や、単なる好奇心からベビメタをながめている一般の人たちにとっては、3人を無意識のうちに単純比較している状況はめずらしくないはず。

そういえば。

あれは2014年、春のことであった。

メイト歴1か月少々の僕ではあったが、さくら学院の次期生徒会長が誰になるのか、非常に気になっていた。

ネット界隈でも大きな話題になっていた。

当時、新3年生は4人いたわけだが、下馬評では、生徒会長候補は明らかに菊地最愛水野由結のどちらかであり、他の2人が生徒会長になると予想していた父兄さんたちはあくまでも少数派であったように記憶している。

その根拠として取りざたされていたのは、さ学でのキャリア、活動歴などであったけれども、その是非はさておき、僕もY&Mのどちらかであろうと予想していた。

ただし。

あのとき、末端の一(いち)ファンとして僕が密かに望んでいたことは……。

Y&Mのどちらも生徒会長になってほしくないということだった。

生徒会長の任命権限や決定過程についてはまったく未詳なるも、それらは事実上、アミューズのマネジメントサイドが所有しているものと思われる。

で、だ。

僕として何がイヤだったのかというと、あの2人がオフィシャルな形で序列付けされること、タテの関係で格付けされることがイヤだったのだ。

2人の間に亀裂が入り、2人の友情が破壊され、ひいてはベビメタでの活動に支障が出るのではないかと思われたからである。

今考えれば滑稽ですらある。
しかし、1年前の僕はほとんど本気だった。

とはいえ、生徒会長は絶対に必要だったわけで、それならいっそのこと、Y&Mの2人のいずれでもなく、生徒会長という要職は田口華野津友那乃のどちらかに割り振ったら良いと思っていた。

もちろんそうすれば、父兄さんたちの間で大いなる疑問がわき上がることは必至。

「なんで、もあでもゆいでもね~んだよ! あ?」

僕はそれに対するオフィシャルなエクスキューズまで考えていた。

すなわち:

1) 2014年度にはベビメタの活動が忙しくなる一方、高校進学の準備などを勘案すると、2人にさ学の活動をする時間はない。

2) ベビメタは2014年、ひとつの戦略遂行として、本格的に世界市場に進出する。2人にはベビメタの活動により注力してもらいたい。

田口または野津が生徒会長に就任することにより、Y&Mの間に序列付けがなくなる。

ついては2人の友情にひびが入ることもなくなる。
さらにはベビメタの世界制覇に向けて2人が集中できる。

そう思っていた。
かなり本気で思っていた。

残念ながら、意思決定過程に何の影響力も持たない、末端泡沫ファンのオッサンの思惑などは、まったく顧みられることはなく……(当然だw)。

菊地最愛が生徒会長、水野由結がプロデュース委員長に、それぞれ就任した。

僕の目からすると、Y&Mの間に明確な序列が付けられたような気がして気分は良くなかった。
どちらが生徒会長になっても気分は良くなかった。

生徒会長を決めることが、果たして序列付けになるのかどうかはさておき、それに近いものは存在すると考えていたからである。

しかし。

モノゴトはこれまでの1年間、無事滞りなく進んで来た。
ベビメタ、さ学ともに何らの支障もなく。
まさに“Show must go on”なのであった。

もしかしたら僕の知りえないところで何かあったかもしれないが、少なくともファンの目に触れる範疇においては何もなかったのであるから、実際に何もなかったことと同等であり、それで良いのである。

ところで。

考えてみれば。

ベビメタの3人はまだまだ若いながらも芸能活動歴はかなり長い。

アイドル稼業たるもの、常につねに他人、ライバルとの比較の中で生きているようなもの。
ハタから見ているよりも、はるかに厳しい競争社会である。

ベビメタの3人においては、メンバー同士に限らず、過去、他の多くのライバルたちと単純に横並びにされ比較されたことは多々あったはず。

ときには理不尽な選別にも遭遇して来たであろうし、普通なら大人になってから学ぶであろう人生の『不条理』wのようなものにも直面したかもしれない。
ただし、その競争に勝ち抜いてきたからこそ、今の3人があるわけで。

ありていの言葉で言えば、3人は『勝ち組』なのである。

これまであまたの戦いに勝ち進んで来たからこそ、さ学に入れたわけだし、また重音部というプロジェクトにもノミネーションされたのだと思う。

つまり。

その決して短くはない芸能活動の中で、日常的に競争環境に置かれ、常にライバルとの比較対象にさらされ続けてきた3人にとって、ベビメタの中で単純に横に並ばされ、単純に比較されることなど、痛くも痒くもないことなのだ。

末端ファンである僕のようなオッサンのほうが、はるかに脆弱でメンタルがデリケートすぎたような気がする。考え過ぎというかwww

当の3人はそのオッサンが思っていたよりも、実ははるかにメンタルにスピリチュアルにタフであったということだ。

世間一般の人たちから、グループのメンバーが単純に横並びにされ比較されるということは、芸能界に生きる以上付き物というか、宿命のようなものであり、それは当然ベビメタも例外ではなく、グループとして存続する限り、これからも続くだろう。

しかし、当の3人が特にそれらを気にしたり、気に病んだりすることは無いはず。

「あのね~、ンなこといちいち気に病むようなメンタルじゃあ、アイドル稼業なんてやってらんないのよ!」

「ね~、ね~、またワタシたちがウワサんなってるよ~」(3名ニヤリ)


ともあれ。

3人ともこれまで順調に芸能界を勝ち抜け生き延びて来たのであり、メンタル、スピリチュアルともに僕の想像をはるかに超えてタフなのであろうと思われる。

別の言い方をすれば、3人の横並び比較をされて嘆いたり悲しんだりする程度の精神力であれば、芸能界では到底生き残れない。
とっくの昔に脱落していたであろうと思われる。

ねーさんたちは、年こそまだ若いが、キモの座り方はハンパないのである。
そう、今後、僕は、3人のことを“ねーさん”と呼ぶように心がけて行く所存なのである。
女王様1人とお姫様2人は、大ねーさん1人と若ねーさん2人でもあるのだ。

伝説の黒髪を華麗に乱し、今年はワールドツアーでさらに鍛え上げられる予定のため、さらに筋金入りとなる見込みである。


というわけで。

これからも、いろいろな場所で3人が単純比較されるケースは発生することだろう。
それに対して、僕のような末端ファンが、いちいち目くじらを立てる必要はなさそうだ。
不人気説も上等、なのであるw

そもそも3人の単純比較という所作そのものにかなりの無理があるわけだし、仮に今後その類のシロモノを目にしたとしても、Su-metal 女王様こと大ねーさんに倣い、クールにニヤリとしつつ、外野から「ナマ温かい目で見守る」のが正しい所作なのかもしれない。

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大ねーさんことすうねーさんはもちろん、若ねーさんことゆいねーさん&もあねーさんも、歌やダンスや可愛さだけが売りなのではない。

メンタルなタフネスも魅力なのである。