何気にミステリアスな倉本校長
さくら学院校長、倉本美津留先生。
新米父兄の僕にとっては、実にナゾ多きお方である。
ほとんど画面に登場しないため、ミステリアスさに拍車がかかる。
本業が“放送作家”で、さくら学院では色々と企画したり、実施したり、運営したりしていることは、何となくではあるが、一応知っているつもり。公開授業の講師をやったりとか。
だが、その正体、わけてもさくら学院における具体的な役割に関しては、僕にとってまだまだナゾだらけである。
さくら学院のことは、ベビメタメイトになって以降、かれこれ1年ほどは知っているけれども、何せ真水な父兄歴が1か月少々、すなわち、LVで観た卒業式のステージに感銘を受け、本格的に父兄さんの末席をけがすようになってからまだ1か月少々の僕にとっては、なかなかにチャレンジングなお相手なのである。
そういえば。
3月29日の卒業式。
校長としての式辞。
ステージ上の卒業生、在校生がじっと耳を傾けていた。
僕も神経を集中させていた。
あのときは、まだ、ベビメタ流れでさくら学院に行きついただけの、いわばナンチャッテ父兄さん程度の僕ではあったが、『校長』というお方の話が聞けるということで、それはそれ、とても貴重な機会であると捉えていた。
どんな話すんの?
僕は興味津々だった。
式辞の内容は……実に良かった。
さすがは、創成期からさくら学院に携わっているお方だけのことはある。
さくら学院生徒の目指す、スーパーレディというのが、単なるお題目ではないということが良く分かった。
話のそこここに混ざる関西弁が、親しみやすさを醸し出す。
だが。
スピーチは、あっという間に終わってしまった。
個人的にはもっと何か色々と話を聞けるような気もしていたのだが、スケジュールはかなりタイトだったようで、その願いは叶わず。
僕にとっては、あくまでも謎なお方なのであった。
ところで。
もしもさくら学院の校長というポジションが“形式的”あるいは“象徴的”なだけの存在であったなら。
きっと七三の似合う。
またダークなスーツの似合う。
またいかにもインテリふうなメガネの似合う。
それなりに年配の。
いわゆる“典型的な”校長先生然としたお方が就任していたであろうと想像する。
しかるに。
倉本校長は、失礼ながら、少なくとも見た目からは、いわゆる“典型的な校長”には見えない。
ヨノナカで一般的に言うところの、いわばステレオタイプの“校長先生”とは趣を全く異にする。
どちらかというと、自由業のイキフンが大いに漂うお方である。
だからこそ。
単なる形式的な、あるいはお飾り的な校長先生ではないと思ったりするわけで。
さくら学院の運営において、かなり“実質的な”仕事を担っており。
しかも、かなり重要なことを仕切っていらっしゃるという印象。
これはあくまでも僕の個人的な推測にすぎないが、倉本校長はさくら学院の統括責任者というか、ある種エグゼクティヴプロデューサー的なお方なのではと思える。
もしかしたら、社員でプロパーのプロデューサーさんもいるかもしれないが、倉本校長は単に細かい企画を考えるだけのお方ではなく、もっと根幹的な何かを司るというか、仕切るというか。
そういえば。
ベビメタには KOBAMETAL という、トータルプロデュースをやっているお方がいらっしゃる。
あの方も、決して表には出て来ない。
見た目は普通の人らしいが(伝聞)、そのプロデュース力にはとんでもないものがあり、ベビメタをここまで育て上げたという具体的で可視的な事実からして、恐ろしく有能なお方であることは間違いない。
さくら学院における倉本校長のポジションと。
ベビメタにおける KOBAMETAL 氏との立ち位置が。
実はかなり似通っているような気もするわけで(推定)。
人前に出て来ない分、謎めいた存在であるところなども似ているようなw
さくら学院校長としての具体的なミッションとしては、例えば……:
- 基本コンセプトの策定
- 毎期ごとの戦略立案
- 戦略に基づいた行動計画の作成(楽曲のリリースやステージ、また公開授業等諸般の活動について)
- 実行~陣頭指揮
- レヴュー
等々、このあたり一連のプロセスの総責任者的な位置にいる人……というイメージ。
倉本校長、一見すると、森の熊さんのような愛嬌のある顔をしている。
しかし、さくら学院において、実際に携わっている業務は多岐にわたり、責任もかなり大きいと見た。
僕にとっては、まだまだ謎の多いお方であることに変わりはないが。
さて。