ウェンブリーLV観戦@Zepp ~ だけど新作まだ聴いてない

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BABYMETAL ウェンブリーLV@ Zepp DiverCity 観戦 ~ 僕が『Metal Resistance』をまだ聴いていない理由

※(注)これは僕の想像、空想、妄想、連想、夢想などが全開になっている作文である。したがって、自分にとってすこぶる都合の良い解釈、曲解、仮説、思い込み、ロジックの飛躍(あるいは破綻)などに満ちており、正確性や客観性、フェアなものの見方や考え方などはもとより望むべくもなく、微塵も存在しない。

僕はベビメタヲタとして失格である。
なぜなら、まだセカンドアルバムを聴いていないからだ(4月4日未明現在)。
発売から数日を経ているのに、まだなのである。

ヲタを自称するのであれば、特別先行予約とかを早々と入れて、心待ちにするのが流儀であろう。
あるいは、違法と知りつつも、発表前にリークされたネット上の音源をくまなくチェックするぐらいの気概があってもしかるべきであろう。

しかるに。
僕はそのいずれもやっていなかった。

失格なのである。
ヲタとして。
ファンとして。
つまりはメイトとして。

だが。
なぜそうしなかったのかといえば、そこにはもちろん理由がある。
確固たる。
厳然たる。

一言で言えば。

「怖かったから」

……。

あ、そこの人、笑ってますね。
ええ、ええ、笑ってやってください。
わかります。

でもね。
本当にちょっと怖かったんですよ。

何がって?

2作目のジンクス。

ってやつです。

デビュー作が素晴らしいと、2作目に対するスタッフやファンたちの期待値が高まり、一方では「名作を作らねば」というアーティスト自身の焦りもあったりするわけで。

2作目が大コケする。

こういう例は、過去、数多く存在した。

僕は心中それを恐れていた。

2010年にデビューした BABYMETAL さん。
メジャーからファーストが出たのは2014年。

ってことは、ファーストにおいては、過去5年弱の間に作られた曲の中から、選りすぐりの曲をチョイスすることができたのである。

ベビメタのファーストは「ファーストにしてベスト」っていうのがキャッチになっていた記憶があるのだけれども、まさにその通りだったわけで、過去の曲の中からベストな曲を『イイトコドリ』することができたのであり(cherry picking possible)、ファーストのクオリティの高さはそれに依拠すること大であった。

というのが僕の見立てであった。

「怖かった」というのは、このあたりに背景がある。

何せ、2作目においては、絶対的な準備期間が、1作目に比べると格段に短かった。
1作目のヒットを受けて、それに見合う、いや、それを超越する作品を作らねばならない。
事務所のプロダクションチームやレコード会社のスタッフにかかっていたであろう、大いなるプレッシャーは並大抵のものではなかったことは想像に難くない。
メンバー3人にとっても大いなるチャレンジであったはずだ。

そしてそれは受け手である僕にとっても全く無視できない案件であった。
つまり、ダイハードでハードコアなヲタを自称する(決して詐称ではないw)自分にとっても、大いなる心配のタネだったのである。

嗚呼。
もしも。
2作目がコケたらどうしよう。
Sophomore slump.
ベビメタの駄作なんて、聴きたくね~し……。
Second season syndrome.

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んでもって。

2016年4月2日土曜。
昼間、僕は神田川沿いで花見に参加していた。
行きつけのライブハウス主催、毎年恒例の花見である。
酒を飲み、つまみをほおばる。
寒かったけど、桜は圧倒的に綺麗だった。
「今晩はベビメタのLVか……」
酒を飲みながら、美しい桜を見て、ついベビメタの3人を思い出すおっさん。
タバコの煙が目に染みる。

夕方~夜。
そのライブハウスでのオープンマイクに参加。
また酒とおつまみ。

そして深夜。
26時過ぎ。
僕は首都高環状線(C1)内回りを快調に飛ばしていた。
土曜深夜のC1といえば、かつては華やかでド派手なチューニングカーたちがひしめき合い、カッ飛んでいたものだ。
湾岸線に行けば、PやFなど、高級外車がアウトバーンを走るかのようなスピードで流していた。
それなのに、昨今の惨状は何だ。
閑古鳥飛びまくりで、チューンドはほとんど見当たらず、僕の車1台の貸し切り状態のような箇所もあった。

閑話休題

浜崎橋ジャンクションのY字を右に進み、左車線をキープしたままレインボーブリッジに入る。
そして、レイブリの途中、『台場』で下道に降りる。
DiverCity のパーキングに車を入れ、小雨のそぼ降る中、いったん外に出て Zepp DC に向かう。
黒Tのおっさんやにーちゃん、ねーちゃんたちが視界に入り、否が応にも気分が高揚する。

xxxxx
xxxxx
xxxxx

30時半、つまりは4月3日早朝6時半過ぎ。
僕は Zepp DC 至近にあるガンダムの横で放心状態になりつつ、呆然と突っ立っていた。

汗まみれの戦国T。
口はだらしなく開き切り。
顔もだらしなくゆるみ切っていた。
に違いない。

UKはウェンブリーアリーナにおけるパフォーマンスがあまりに素晴らしく。
耳慣れない、新しい曲の数々が珠玉の出来であることを、自分のこの耳で確認したのであった。
一部の曲は、すでに幕張や横アリで聴いていたけれども。

それにしても、良かった~。

2作目のジンクス。
Sophomore slump など、ベビメタにはまったく無縁であった。
その正体は単なるおっさんの杞憂であり、無用の長物であったのである。

ヲタ自称のくせしてベビメタが信じられなかったって、メイト失格だろ。

ええ、ええ、お言葉はごもっとも。

でもそんなそしりのお言葉も、僕にとってはもはや励みの言葉なのであるw

とにかく良かった。
2作目もとんでもない名作で。

これで心配することなく、新作「Metal Resistance」が買える。
これから向こう、少なくとも1か月間は超ヘヴィローテーションで聴き込む作品になることは確実なのであった。

ところで。
ウェンブリーでの公演が素晴らしかったことは、すでに各種SNS、メディア、ブログ、その他ありとあらゆる場所で語られまくっているので、僕ごときが今さら書く必要などなかろう。

とはいえ、自分なりに思いっ切り丸めて言えば。

ベビメタの。
とんでもない才能。
これまでの著しい成長ぶり。
これからの潜在性、つまりはまだまだ圧倒的に残っているところの。
ポテンシャル。
伸びしろ。
これらを余すところなく、ほとんど完璧に近い形で示し、証明して見せたライヴであった。

忘れてはいけないのが、マネジメントチームやプロダクションチームの優秀さ。
皆さん、第一線で活躍する、エキスパートの集まりなのである。
そして, the last but not the least、神バンドの超絶テクニック、恐るべき実力。
これらの方々、皆さんのサポートは言わずもがななのである。

そうだ、この際だからアミューズの株買おう、週明けに買おう、そうすれば今年の株主総会に出られるぜ、んでもって、ベビメタ戦略をマネジメントから直接聞けるぜ、もしかしたらベビメタの3人が来てて、握手してもらったりサインしてもらったりできるかも、やったぜベイビーとか妄想爆発させてたら、決算が3月だから、3月31日の時点で株主じゃなきゃ出席できないってことなのとか悩んだりすることしきりでしょぼんなのであった。
やっぱそうなんでしょ、たぶん。

閑話再休題。

LVにおいて。
個人的には、クロージングにおける水野さんの美しさ。
またそれにたがわぬ美声にブチ殺された。
水野さん、素敵杉。

中元さんも。
菊地さんも。
水野さんも。

そしてメイトの末端に鎮座しているオッサンも(→僕)。

まだまだ。

まだまだ。

まだまだ行くよ。
なのである。

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おまけ。
てか、追伸。

巷間、良く語られている話に“ベビメタ短命説”のようなものがある。
要するに、ベビメタがベビメタでいられるのは3人がティーネイジャーであるがゆえであり、それを過ぎれば自ずと旬が過ぎ去り、解散を余儀なくされよう……みたいな話である。
これは国内だけではなく、海外のメイトの中にも色々と「分析」する向きがある。

いかにももっともらしく、理にかなったお話のように聞こえるけれども。

ふふっ。
あめ~よ。
あせ~よ。

そういや、過去のエントリーで、僕は書いた記憶がある。
つまり、ベビメタは案外長寿グループになって行くだろうみたいな。

ウェンブリー公演を見て、今回その感をさらに強くした。

「BABYMETAL は、将来にわたって、かなりの長寿グループになる」

それはなぜかというと。